昔から勉強が大嫌いでした。
なぜかというと、勉強してもまっっったく報われなかったからです。
- 塾を2つ掛け持ちしていたのにテストでは赤点連発。
- 学生時代に受けた英検準1級は10回連続不合格。
- 第一志望高校・大学すべて不合格。
- 挙句の果てに名前さえ書けば合格できると言われていたFラン大学に入学。
書いてて悲しくなる学歴ですが、事実です。
宅建に独学2ヶ月で合格したと言うと、もともと頭が良かったのでは?と誤解されるかもしれないですが上記のとおりまったく真逆なんですよね。。
当時の私は、ただ時間さえかけて勉強すれば必ず報われると信じきっていました。
しかし、英検に10回落ちて、受験にも失敗して、ようやく『勉強法が間違っているのでは…?』と気づいたんです。
そこで、書籍を何十冊も読みあさり、成績がいい友人の勉強法をマネしたりして、とにかくトライアンドエラーを何度も繰り返しました。
その結果、成功者の勉強法には共通点があることを発見。
それを実践したところ…
- 国立大学に3年次編入でき、
- 英検準1級も満点近くで合格し、
- その後の資格試験も短期間で1発合格できるようになりました。
今では22の資格を持つちょっとした資格オタクです。
そして、私が合格した国家資格の中でも勉強期間が1番短かったのが「宅建試験」。
独学2ヶ月で合格できました。
今回は、お世辞にも頭がいいとは言えない私が、宅建試験に独学2ヶ月で一発合格するまでの体験談をお話していこうと思います。
受験のきっかけ|夫の一言が発端
不動産会社に勤めている夫から『今年、宅建受けることになったよ』と言われるまでは『宅建』という試験についてほとんど知りませんでした。
資格ランキングでたびたび名前が上がっていたのは存じておりましたが、名前からして”不動産関係の人が取得する資格だろうなあ”と、半ば他人事だったのです。
ただ、一つ心配だったのは
私以上に勉強が嫌いな夫が果たして宅建に受かるのか…?
ということ。
なにせ夫は大の勉強嫌い。
私以上に勉強が苦手で、簿記3級に落ちてからは机に向かうことすらやめてしまっていたのです。
そんな夫が宅建を受験。しかも合格率15%の国家資格…、不安でしかありません。
幸いにも私はいろいろな資格試験を受験してきたので、ある程度はサポートできるのではないか?と考えはしましたが、宅建の知識なんてほぼ皆無。
出題内容も、合格率も、傾向も、何も知らない状態です。
そもそも不動産会社の人が受ける試験だと思ってましたから…。
今のままでは教えるどころか何もサポートできんわ!と思い、敵を知るために私も受験することを決意。
ええいままよ!と宅建の道へ進んだのでした。
虎穴に入らずんば虎子を得ず
敵を知るためにはまず自分が敵の中へ入り込み危険を侵さねば成果は出せないということわざですが、このときはまさにこれでした。
『宅建を取って仕事に役立てたい』『お客様のために…』などというキラキラした理由ではありません。
むしろ、
(月3万給料が上がるチャンスを見過ごすわけにはいかない)
欲望丸出しでした。まあそんなもんですよね。(※夫の会社は宅建に合格すれば月3万円の手当がつきます。)
このときすでに7月後半。郵送申し込みもギリギリでした。
当時は結婚してまだ間もなかったので毎日バタバタしており、
勉強に取りかかれたのは8月半ば(言い訳)。もう既に試験2ヶ月前でした。
なぜ独学を選んだのか|理由は2つ
宅建を受験すると決めたはいいものの、次に悩んだのは『勉強方法』です。
そもそも私にはもう2ヶ月しか猶予がなく、決めるならさっさと決めなければなりません。
そして最終的には『独学』でチャレンジすることを決意しました。
独学を選んだ理由は、正直なところ一つしかありません。
結婚式にお金を使いすぎて金欠だったから
です。
とは言え、私がもし以下のような状況だったら迷うことなく通信講座などを受講していたと思います。
- 合格率が低い資格試験に合格した経験がない
- 仕事や学校・育児が忙しい
- プレッシャー、不安に弱い
- 1人で勉強を継続できるか自信がない
結局は『合格』しないと意味がありません。
来年でもいいや、というなら話は別なのですが、
絶対に一発で合格したい!というのなら多少お金がかかっても最善の策を講じましょう。
使用した教材|テキストと問題集は何を使った?
話は戻りまして、独学で受験すると決めたらさっそく本屋さんに向かいました。
私が実際に購入した問題集と予想模試はこちらです。
過去問題集
LECのウォーク問については、こちらの記事で正直にレビューしています。
受験生の間でも人気の問題集ですが、実際どんな感じなんだろう?と気になった方は覗いてみてください。
実際の写真つきで解説しています。
予想問題集
書店で買える模試はLECの予想問題集のみを購入。
あとはスクールが提供している模試をいくつか受験しました(0円~5,000円のもの)。
正直スクール模試が1番お金かかりました。でも受けたことを後悔はしていません。
市販されている予想問題集もピンキリです。
中身に関しては実際に解かないと質の良さなんて分かりませんよね。
なので、Google検索で人気だからと言って安易に選ぶのはおすすめしません。
こちらの記事では、実際に使用した問題集の中からさらに厳選して紹介しています。
私は1冊のみですが、夫は4冊使用していました。
比較しながら解いていたため使用感の参考にはなると思います。
予想問題集でどれを買おうか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
テキスト(参考書)
市販のテキストは購入していません。
なぜかというと、2ヶ月で全部読み切るのは無理だと判断したからです。
その代わりにみやざき塾のまとめ集テキストを使用していました。
もし短期で試験に臨む場合は、分厚いテキストよりも薄めのテキストを選ぶことをオススメします。
分厚いテキストだと情報量が多すぎて『どこを優先して理解すべきか?』が分からないからです。
みやざき塾以外なら以下のテキストもオススメ。
私の友人(不動産事務)が吉野塾のテキストを使用し3ヶ月で合格していました。
まとめ集のような薄いテキストなら重要な箇所のみ掲載されているので短期間でもマスターできます。
足りない情報はネットで調べて書き足していけばOKです。
私が実践した『楽ではないけどやれば必ず力がつく勉強法』
冒頭でもお伝えしましたが、私は勉強が大嫌いでした。
でも、難しい資格に受かるためにはある程度の勉強(努力)は必要不可欠です。
楽して合格できればいいけど、そんな方法がないのは今までの経験からも分かりきっていました。
しかし、時間は有限です。努力の方向性を間違えてしまうと、気づいたときにはもう本番なんてことも。
そうならないためには『限られた時間の中でいかに無駄なく効率的に勉強するか』を意識して勉強する必要があります。
その勉強法については、こちらのnoteにすべて書きました。
- 過去問をひたすら回しましょう
- 最低○周しましょう
- 模試を解きましょう
というような抽象的な勉強法ではなく、
- 過去問をどのように回せばいいのか、その理由は何なのか
- 1周目、2周目、…とどのように回していけば効率的なのか
- 模試はどれを解き、どのように活用していけばいいのか
- 合格に必須な周辺知識とは何なのか、どうやって見つければいいのか
などをかなり細かく掘り下げて書いています。
たまに『楽して合格できる勉強法!』みたいなのをSNSで流している方を見かけますが、そんな方法はありません。
楽して合格できるのはもともと頭がいい人か、勉強の仕方を知っている人たちだけです。
このnoteは、私と同じように勉強が苦手な人たちに向けて書いています。
『大変だけど、やれば必ず力がつく』そんな勉強法です。
- 他のライバルたちと差をつけたい
- 効率よく合格を目指せる勉強法が知りたい
- 勉強時間をムダにしたくない
このような方はぜひ読んでみてください。
1日の勉強時間|2~3時間ほど
2ヶ月で合格したというと、もともと頭が良かったんだろうと思われるかもしれませんが
冒頭でもお伝えしたように私は他人より勉強ができない人間だったので、2ヶ月間は必死に努力しました。
平日2~3時間、休日は5時間ほど勉強時間を確保。
トータルで計算すると300~400時間程度にはなっていたと思います。
また、2ヶ月の短期集中型だったので、その期間は大好きなゲームを封印していました。
これが半年とかだと、多分ゲームは封印できずにダラダラと勉強してしまっていたと思います。
結果的には私には2ヶ月という期間が合っていました。
試験結果|43点/50点 その内訳は?
そして迎えた本番当日。
本試験の結果は以下のとおりでした。
- 宅建業法 19/20点
- 法令上の制限 8/8点
- 権利関係 11点/14点
- 税 2点/3点
- その他 3点/5点
合計:43点/50点
自己採点で40点を超えたあたりから合格したんじゃないか?と思い始めましたが、
結局は『マークミスしてたらどうしよう』と不安になり、合格発表まではソワソワしていましたね…。
合格発表の日は嬉しい!よりも安心した気持ちのほうが大きかったです。
試験後に反省したこと
ここまで色々語ってきましたが、あくまでも私の受験の目的は『夫の勉強のサポートをするため』に敵を知ることでした。
しかし…結論から言うと、夫の勉強をサポートする心の余裕なんて微塵もなかったです。
勉強する前は、『夫の勉強をサポートしながら私も勉強して、一緒に合格するんだ』と生意気に意気込んでいましたが、
想像以上に勉強が大変で自分のことで精一杯でした。
それだけ宅建って難しい試験なんだなと再認識しましたね…。
そして、夫も一応受験はしたものの、結果は29点で惨敗。
夫に合格してもらうために一緒に勉強を始めたのに、いつしか自分が合格することが目標になってしまっていたのでそこは大きな反省点でした。
私はなんとか合格できたものの、合格発表の日は気まずかったのを未だに覚えています。笑
夫は翌年に再チャレンジ!結果は…
そして翌年の2021年。夫は再度宅建にチャレンジすることになりました。
今回は私も宅建の知識がありますし、完全にサポート側に回れるのでやる気は十分!
私の勉強法を夫に徹底的に伝授し、勉強時間は平日2~3時間、休日5時間をキープしてもらいました。
息抜きは大切だと思っているので趣味のゲームは許容していました。
その結果…、
無事合格!
勉強期間は約3ヶ月です。
内訳はこちら。
- 宅建業法 18/20点
- 法令上の制限 6/8点
- 権利関係 9点/14点
- 税 2点/3点
- その他 5点/5点(5問免除)
合計:40点/50点
社内でも同僚の方が何人も受験していましたが、夫がトップ合格でした。
自分の勉強法が他の人の役に立つと分かったときはとても嬉しかったです。
まとめ|勉強嫌いでも勉強法を工夫すれば合格できる
ここまで長々と読んでいただきありがとうございました。
個人的な考えですが、宅建試験で『楽して合格できるおいしい話』はありません。
でも正しい努力をすれば確実に合格することができます。
努力に勝る天才なしとも言いますが、宅建はコツコツ努力すれば必ず報われる試験です。
この記事が宅建受験生の参考になれば幸いです。
ほなまた!